ごく最近、ある原子核(Lu_163)において、超変形イラスト線近傍に Wobbling Modeが励起したと解釈できる高スピン回転バンドが見つかった。これは軸対称性の破れに伴って出現する3次元的な新しい回転モードと考えられる。実験データは巨視的回転モデルでこのモードに期待される性質を示している一方で、巨視的モデルでは理解困難な特徴も示している。このコロキウムでは「回転座標系シェルモデル+RPA」とよばれる微視的モデルによる計算結果を紹介しつつ、高スピン超変形状態における Wobbling Motionについて議論する。