Sendai Nuclear Science Colloquium (No. 159)

ガンマ線観測が説き明かす宇宙線起源の謎

谷森 達

京都大学 大学院理学研究科

日時:2002年12月02日(月) 16:20-

場所:東北大学理学部物理C棟208号室

宇宙線は、長い間、物理、天文の研究対象であるが、その起源天体および加速機構については、ほとんど観測事実がなく大きな謎となっている。我々は、TEV領域のガンマ線放射天体を観測することで、その謎に挑んでいる。最近、我々は、起源天体として最も期待されている超新星残骸からTEVガンマ線を検出し、起源天体の同定に飛躍的な進歩を遂げた。このセミナーでは、高エネルギー天文学、ガンマ線天文学の紹介から始め、我々の最近の成果を踏まえた宇宙線起源天体解明の可能性について話す。

*16:10より茶菓を用意致します。