Sendai Nuclear Science Colloquium (No. 165)

二陽子系のスピン・エンタングルメント測定

酒井 英行

東京大学大学院理学系研究科・教授

日時:2003年01月09日(木) 16:20-17:50

場所:東北大学理学部物理C棟208号室

1- |↓〉1He は二陽子が[1He)反応を利用することでほぼ純粋な状態を実現できる。実験で得られる二陽子のスピン・スピン相関は、量子力学による予想値とベルの不等式から予想される値と比較することができる。これは、量子力学の教科書に例題として取り上げられているスピン1/2 粒子のEPRパラドックスのテストに相当する。従来、EPRパラドックスの検証は、主に二つの光子によるエンタングルメントを利用して実験されてきた。我々は、二つの陽子のスピン偏極を同時に測定できる偏極度計を開発している。

*1/8(水)から1/9(木)に変更になりました。