Sendai Nuclear Science Colloquium (No. 175)

RHIC での楕円型フロー --- QGP はできているか?

大西 明

北海道大学大学院理学研究科助教授

日時:2003年07月16日(水) 16:15-17:30

場所:大学院講義室(総合研究棟7階745号室)

BNL-RHIC(Relativisitic Heavy-Ion Collider at Brookhaven NationalLaboratory) における重イオン反応で、QGP (Quark Gluon Plasma) の生成が強く期待されている。現時点での有力な証拠はプレスリリースで述べられたジェット相関であるが、低エネルギー領域から系統的に測定されている楕円型フローにも QGP 生成の影響が期待される。本コロキウムでは、最近の高エネルギー重イオン反応研究の状況を紹介した後、集団的フローの一種である楕円型フローについてハドロン・ストリング・カスケード模型での計算結果をデータと比較することにより、RHIC で QGP ができているかどうかについて議論する。