Sendai Nuclear Science Colloquium (No. 195)

高速不安定核ビームによる核分光、天体核物理

本林 透

理化学研究所

日時:2005年01月26日(水) 16:30-18:00

場所:東北大学理学研究科総合棟7階743号室

1980 年代に日本のグループがバークレーで核破砕反応によって不安定原子核をビームとすることに成功したが、1990 年代になって、理研でも不安定な原子核を高速(光速の 1/3-1/2)のビームとして利用することが可能となった。このようなビームを用いて不安定核の構造を研究し、不安定核が関与する燃焼過程中の核反応を研究するためには、高速のビームによる逆運動学反応を対象とすること、ビームの質が悪く、強度も弱いこと、などを克服する手法の開発が必要であった。γ線測定と直接反応を組み合わせる方法、核燃焼をひきおこす陽子放射捕獲反応をクーロン分解によって simulate する方法などについて論じる。

16:15より茶菓を用意いたします。