Sendai Nuclear Science Colloquium (No. 210)

「核子のスピンの起源を求めて」RHICスピンの現在と今後、そしてJ-PARC

齊藤 直人

京都大学 大学院理学研究科

日時:2006年07月04日(火) 15:00-

場所:核理研3階会議室

核子のスピン構造は、30年間にわたって、偏極レプトン散乱により電磁相互作用を用いて調べられてきた。米国ブルックヘブンにあるRHIC加速器では偏極陽子同士の衝突を用いて、電磁相互作用に加えて、強い相互作用、弱い相互作用を駆使して、今まで充分に調べられなかったグルーオン・海クォークの役割を精密に調べている。ここまで得られているRHICでの結果とレプトン散乱の結果を総合的に解析し、核子のスピン構造研究の現在を概観し、これからのこの分野の可能性を展望する。