Sendai Nuclear Science Colloquium (No. 228)

J−PARCとその科学

永宮正治

高エネルギー加速器研究機構大強度陽子加速器推進部長、J−PARCセンター長

日時:2008年01月22日(火) 16:20-

場所:理学研究科合同B棟721号室

平成13年から建設を開始したJ−PARCも、本年末には完成する。本計画は、物質生命科学から素粒子原子核物理学に至る、広範な科学の新分野を切り拓く加速器として注目を浴びている。 J−PARCの概要から始まり、そこで展開するパルス中性子の科学、ミュオン科学、ニュートリノ物理学、ハドロン物理学、の科学の魅力を述べる。また、加速器や実験室の建設状況にも触れたい。 J−PARCは Japan Proton Accelerator Complex の略で、陽子加速器である。特徴は、陽子の数を世界トップの10倍にまで上げる点にあり、そのため、大強度陽子加速器とも呼ばれる。このような加速器の世界における熾烈な競争についても触れ、世界の中でのJ−PARCについても述べる。